舌苔(ぜったい)は食べかすや雑菌などが舌の上に付着して定着してしまったものを言います。
通常、唾液で洗い流されるので臭いを発するまでたまってしまうことはないのですが、「口の中の乾燥」により、定着してしまう場合があるのです。
ここでは「舌苔の正しい取り方」。しかも「舌を傷めず、舌苔をつきにくくする方法」にフォーカスしてお知らせしていきます。
物理的に「舌苔がついてるから今すぐ取りたい!」となってしまった方の「NGな取り方」もご紹介。
口臭になる前の舌苔クリーニングはエチケットとして非常に重要視されています。
目次
◎:舌磨きジェル+舌専用ブラシが今の主流!
まず、現在主流になっている「舌苔を綺麗に取る方法」としては、舌苔除去のために研究開発された「舌磨きジェル」と「舌専用ブラシ」があります。
今まで絶対にNGなのに大多数の方が行っていたのは…
歯ブラシで舌苔を落としてはいけません!
実は舌苔に悩まれたことのある方のほとんどが「歯磨きついでに舌磨き」していることが判明。
これはNHKで「口臭の原因は舌苔だった」みたいな特集の中で専門家が…
「歯ブラシで舌苔を除去しようとすると、逆に奥に入り込んでしまう」
と解説。
既に習慣化してしまっている人は「毎日舌苔がついて離れない」と思っているかもしれませんが、それもそのはず。
落とし切れていなかったんです。
また歯ブラシは固い歯を磨くためのものなので、舌を磨きすぎて出血して他の病気になりたくない方は歯ブラシで舌苔を取る行為は今後、やめておいてください。
舌専用ブラシでの舌苔掃除
舌苔が自分にもついていることが発覚すると物理的に今すぐ取りたい!となってしまうのが普通の心理かもしれません。
ただ、実際に歯ブラシで磨いてしまうと舌の組織を痛めてしまう可能性があることをご存知の方や、実際にいろいろな方法で試してしまい舌を傷つけた経験のある方が選ぶのが「舌専用ブラシ」です。
基本的に歯磨き後にまだ口の中が泡立っている状態で行う方が多いのですが、注意しないといけない点は、
舌専用ブラシは比較的歯ブラシよりもやわらかいものがほとんど。
そのため安心して舌苔の掃除ができそうですが、歯磨き粉に含まれている「研磨剤」というのは固い歯に付着した汚れを「こそぎ落とすための粒」なんです。
これが残ったまま舌苔の掃除をしてしまうと、いくら舌用ブラシを使っていても舌を傷つけてしまう可能性がゼロではない。ということです。
また報告の中には「舌の上がツルツルになるように、舌ブラシに歯磨き粉をつけて磨いている」という方も…
いわずもがなこれもNGな方法の一つです。
舌専用ブラシは基本的に歯磨きの後、ゆすいでから使うのがベストですが、いかんせんブラシがやわらかいため、舌苔が取り切れないストレスがたまってしまう場合があります。
実は現在の日本では、舌苔を除去するために研究開発された舌磨きジェルが発売されています。
舌磨きジェル:舌苔の一番正しい取り方
まず、注意点。
ここ、ちょっと気持ち悪いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、舌苔はそもそも誰にでもあるもの。
また、本来の舌苔の役割は舌を保護するものです。
そのため舌の表面が若干白っぽい程度が「普通」の状態です。
それをピンク目指して何回もこすってしまうと舌を傷つけてしまう原因になります。
舌専用ブラシで磨いている人は「舌苔を取り切れない」とか「歯ブラシで磨いていた方が取れてた」と感じているかもしれません。
舌苔が多くついた舌の表面はネバネバ、ヌルヌルしているもの。
これをやわらかい舌ブラシで磨こうとしても「なぜるように」なっているだけで、なかなか取りにくいんですよね。
舌磨きジェル。筆者が試した感想。
実は「BITAN(ビタン)」という舌苔除去のために開発された舌磨きジェルがあるんです。
筆者も長年舌苔には困らされていたので、即ゲット。
定期コースだと初回の大幅割引と「タンシャイン」という舌専用ブラシがついているのでお得に感じ、あまり悩まず申し込みしました。
(定期コースといっても、いつでも解約できるので心配ありません。)
実際に使ってみると、今まで舌用ブラシでは落とせなかった「舌苔」が(表現が適切かどうかわかりませんが)フッと浮かせるような感じで除去できます。
ちょっと汚いかもしれませんが、
ぬるつきの中に溶かされた舌苔が巻き込まれている感じ。
舌の奥から手前に数回舌ブラシをスライドさせると、まさしく「正しい舌洗浄」という感じでやさしくしっかりとれるんです。
力を入れる必要がないので、舌を傷つける心配はなく、使い続けていくと
「舌苔がつきにくくなる」
ので、初回の一回でごっそり落としてやろう!と思わなくてもOKなんです。
「BITAN(ビタン)」に関する詳しい情報はこちらの特集記事をご確認ください。
Check! 「ビタン」舌磨きジェル+本格的な舌専用ブラシの登場!
〇:従来の舌苔の取り方
ここからは舌苔を除去するために現在までに行われてきた取り方をご紹介。
従来の方法は「舌苔を除去するためのグッズ」がなかったために行われていた方法。
問題はありませんが、それぞれデメリットがありますので、現在のご自分の方法と照らしあわせてみてください。
濡らしたガーゼ:舌苔を取る基本
NHKの「舌苔」特集でも専門家が推奨していた方法が「濡らしたガーゼ」での取り方。
ガーゼの場合、水道などで適度な湿り気を持たすことで安全に舌の上をなぞらせることができます。
基本、ブラシ上のものではないので、「この方法で取れる分だけを取る」というもの。
最大のデメリットは「思ったほどとれない」点です。
ぬるつきのある舌の上をなぞるので、柔らかい舌ブラシ以上に「ぬめって舌苔がとれない」状態。
また、ちょっと力を入れてしまうと「嗚咽(おえつ)」を誘うので、オエッとしてしまうこともあります。
ただ、「行って問題がない唯一の方法」ではなるので、一度は試されてみても良いでしょう。
濡らした綿棒:赤ちゃんの舌苔除去にも
こちらもガーゼやコットンを濡らして取るような方法の一つ。
例えば生後間もない赤ちゃんの場合、母乳や粉ミルクの成分が舌の上に残りがちになる場合も。
濡らした綿棒なら小さいお口の赤ちゃんでも安心して「絡めとる」ことができます。
綿棒であれば、あまり嗚咽につながることもないので、少しの刺激でえづいてしまう方には良い方法の一つです。
口内を拭けるウェットティッシュ
介護の現場でも使われる「口内を拭けるタイプのウェットティッシュ」での舌苔除去も「問題のない方法」の一つ。
例えば口の中の病気のため、歯磨きができなかったり、薬などの副作用で口内が荒れている場合などに使用できます。
また赤ちゃん用の口の中を拭けるウェットティッシュも同様に舌苔を軽く落としてあげるために使用されても良いでしょう。
注意点はあくまでも「口の中を拭けるタイプのウェットティッシュ」であること。
通常のアルコール除菌ウェットティッシュを口内に使用すると最悪の場合、刺激性が強すぎてただれていまうこともあります。
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△:間接的な舌苔予防法
ここからは直接舌苔を除去する取り方ではないが、「口の中を清潔に保つ」とか「舌苔の発生を予防する」方法をご紹介。
また実際には「え?この方法で舌苔が除去できると思ってたんだけど!」って方もいらっしゃるかもしれませんので、こちらでも現在のご自身の方法と照らし合わせてみてください。
飴やガムで唾液の分泌を促す
舌苔が発生する大きな原因の一つが「口の中の乾燥」です。
唾液の分泌量が低下してしまうと口の中の食べかす、雑菌を洗い流すことができないことで舌苔が定着してしまいます。
「唾液の分泌を促す」という点においてはなんら問題のない方法ですが、飴やガムを食べ過ぎてしまうと虫歯の原因にもなるので、注意が必要です。
アーユルヴェーダのオイルプリング
ひととき流行った「ココナッツオイル」などでの「オイルプリング」も間接的に舌苔予防になる方法の一つ。
うがいではなく、なめらかにオイルを口の中にまわしていくようなイメージで使用し、最初は重く感じたオイルがフッと軽くなった瞬間がOKサイン。
オイルが口の中の雑菌や汚れをからみとってくれるので、今でも朝の習慣としている方が多い方法です。
また「はちみつ」に関してもオイルプリングと同様の効果が期待できますが、筆者の場合「はちみつの強烈な甘み」が合わず、歯にしみるような気がして(実際にはしみてないんですが)一度試した以降行っていません。
銅製のものが多いインドの「タングスクレイパー」は直接的な舌苔除去の方法ではありますが、おそらく日本人の場合、磨きすぎてしまう可能性が高いです。
舌表面のぬるつきを少ない回数でとってしまうので、その後は乾いた舌表面に固いスクレイパーを押し当ててしまう形になるので、痛めてしまう可能性があります。
イソジンなどのうがい薬
外出から家に戻った時の習慣としてイソジンなどの「うがい薬」を使用している人も多いと思います。
これが直接「舌苔除去」になるものではありませんが、舌苔の成分の一つである「雑菌」除去には役立てられます。
ウイルスや細菌感染にも効果が期待できるので、インフルエンザなどが流行している時には積極的に試したい方法です。
ただうがい薬の中には「色素」が強いものも多いため、舌苔が付着したまま使用すると色が舌苔に移ってしまう可能性もあるのでご留意ください。
マウスウォッシュ・デンタルリンス
歯磨き後の習慣として有名な「モンダミン」や「リステリン」。
こちらも口内を清潔に保つのには有用なグッズの一つです。
除菌殺菌ができるので、舌苔の成分自体をおさえることができます。
直接「舌苔の取り方」につながるものではありませんが、舌苔をつきにくくする点においては問題ありません。
またマウスウォッシュと同じようなボトルで販売されている「液体ハミガキ」に関しては刺激性の強い成分が配合されている場合もあるので、「液体ハミガキ+舌用ブラシ」で舌磨きしてしまうことは避けてください。
緑茶うがい
緑茶に含まれている「カテキン」は口臭予防にもなるため、緑茶うがいも「口の中をさっぱりさせる方法」として問題ありません。
ご年配の方には昔から緑茶うがいを習慣とされている方も少なくないと思います。
緑茶には除菌作用もあるので、入れ歯や差し歯まわりに発生しやすい雑菌の繁殖予防にもつながります。
舌苔に直接効くという方法ではありませんが、ぬるつきやネバネバの解消という点では安価で優れた方法です。
市販の舌苔ケアタブレット
ドラッグストアや薬局などで販売されている「舌苔ケアタブレット」。
筆者も舌苔に悩まされていた当初は頻繁に使用していました。
が、あくまでも筆者の感想としては「舌苔を溶かして落とす」みたいな効果の実感はなく、「とりあえず舌苔ケアのために使う」という感じ。
舌苔がひどい時にタブレットを舐めるようにして食べた後、鏡で自分の舌をチェックしてみましたが、タブレット使用前と変わりがなかったので、現在では使用していません。
ただ人によっては効果を感じられる場合もあるかもしれないので、一度は試してみても良いと思います。
×!絶対に行ってはいけない舌苔の取り方
ここでは絶対に行ってはいけない舌苔の取り方をご紹介。
実は「今まで普通に行っていた舌苔の取り方」や「何気なく行っていた行動」の中に絶対にNGな方法が複数ある可能性があります。
基本、舌苔除去のために開発されたグッズでないと、舌にとって悪影響かもしれない。とお考えいただいた方が無難です。
舌は繊細で傷つきやすい組織です。
これから紹介する舌苔の取り方をしてしまっている場合にはすぐに上記の「現在主流な方法:舌磨きジェル+舌ブラシ」か「従来の方法」へ切り替えてください。
歯ブラシ・歯磨き粉が絶対にNG!
歯磨き粉⇒研磨剤が舌を傷つけてしまう。
舌苔が気になると多くの人が「歯磨きのついでに舌磨き」をしてしまうと思います。
また、それだけでは舌苔が取り切れない(舌の中に張り込んでいる)状態なので、歯ブラシでの舌磨きが「習慣化」してしまいます。
また「舌磨き専用ブラシ」を使用していたとしても、歯磨き粉が残った口の中で使用してしまい、歯磨き粉の成分「研磨剤」で舌を傷つけてしまう場合もあります。
NHKの「舌苔」特集で専門家の方が解説していた「NGな舌苔の取り方」なので、今すぐに方法の切り替えが必要です。
指や爪で取る:傷がつく危険高し!
指や爪で舌苔を取るという発想自体がすでに危険ですが、道具を必要としないので、お子さんや学生などが行ってしまいがちな方法かもしれません。
舌苔がたまってくると、口の中の味が変わったり、舌の上に粉状の「島」があるような気がして物理的にすぐに取りたくなる気持ちはわからないでもありません。
ただ、やはり指や爪自体にそもそも「雑菌」が多いことと、傷をつけてしまいやすい行動であるので、絶対に行わないようにしてください。
ティッシュ、タオルで取る
乾いたティッシュやタオルで舌苔を掃除する行為も危険です。
筆者、実は学生のころにどちらも経験していまして、乾いたティッシュで舌の奥の方から(嗚咽しながら)舌苔をふき取ろうとすると、ある程度ごっそり取れるばあいがあります。
が、一気に舌が乾いてしまうので、行った後はちょっとピリピリした感じが残ります。
またティッシュより「乾いたタオル」の方が強力なのですが、こちらも非常に舌を痛めやすい方法です。
舌苔が付着した舌はできるだけ早くどうにかしたいという「衝動的」な行動に走るのは、やはり、良くないですね。
デンタルフロス、100均の舌ブラシ
糸ようじ感覚で使える「デンタルフロス」ですが、こちらの方法は人によっては痛く感じると思います。
乾いた糸を舌の上で滑らせていくので、触れている面がピリッとする感覚になります。
やはり、通常粘膜で守られている組織を「乾いた」もので触れていくのは良くないですね。
また100均の舌用ブラシ、ラバー状のクリーナーに関してもブラシに「硬さ」があったり、ラバー状のクリーナーだと舌が乾燥してしまうので痛みを感じることがあります。
また形状自体も「角」がある場合があり、ふとした瞬間に口の中を傷つけてしまう可能性があります。
まとめ:舌苔の取り方は新時代へ。
ここまで舌苔の取り方の中で「現在主流になっている方法」と「従来の方法」、「絶対にNGな方法」をお知らせしてきました。
舌苔と絶対の音が被るので読みづらかった点もあると思いますが何卒ご容赦ください。
ほとんどの方法は筆者も試してことのある舌苔の取り方なのですが、従来の方法(NGはもちろん)ではデメリットの方が強く残りがち。
冒頭でお知らせした「舌磨きジェル+舌専用ブラシ」の方法がどの舌苔の取り方よりも優れている点。
舌を傷つける危険性がない!
この2点に尽きます。
筆者も使っている「BITAN(ビタン)」ですが、当初980円という大幅割引キャンペーン中の時に申し込みしました。
現在も開催されているかどうか、またビタンの口コミや一番お得な申し込み先をチェックしたい場合は、ぜひ「ビタン特集記事」をご確認ください。
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